オリンピックなぜ7人制ラグビー?15人じゃない理由や経緯は?

昨年行われたラグビーW杯を見ていた方は、今回のパリオリンピックでも注目競技としてラグビーを挙げている方もいるのではないでしょうか。

オリンピックでは、W杯とは異なり2週間という短期間開催のため、試合時間が短い7人制ラグビーが採用されています。

ここでは、オリンピックのラグビーは15人制ではなく7人制なのか。理由や経緯と合わせて紹介します。

オリンピックなぜ7人制ラグビー?

ここでは、オリンピックのラグビーはなぜ7人制なのか解説します。

15人制じゃない理由

オリンピックのラグビーがどうして15人制なのか、主な理由は以下の通りです。

日程的な問題

ラグビーW杯は2ヶ月間に渡って行われているのに対して、オリンピックの期間はたったの2週間です。

ラグビーは、ご存知の通り身体負荷が凄まじく、リカバリーを考慮すると1週間に一試合ができないため、15人制ラグビーを開催期間の短いオリンピックで採用することは不可能といえるでしょう。

その点7人制ラグビーは前後半7分で、1日に2試合制のため、期間が短いオリンピックに向いています。

また試合時間も短く、試合全体もスピード感に溢れているため、初めてラグビーを見る人でも試合展開の早さにのめり込んでしまう点もオリンピック種目採用理由として挙げられます。

7人制になった経緯

スコットランドのクラブチームが財政難のため、15人制ラグビーよりも実施しやすい、7対7の7人制ラグビーが考案されたのが始まりです。

その後、1999年からはワールドセブンズシリーズが開催され、多くのラグビーファンを虜にしました。

リオデジャネイロ五輪から採用され、初代金メダルはフィジーに贈られました。

なお、日本はリオ五輪4位、東京五輪11位でした。

7人制ラグビーのルール

ここでは、2つの違いについて説明します。

7人制ラグビーのルール

ルールは15人制とほぼ同じ

試合のルールは基本的に両方とも相違ありません。

しかし、何箇所か異なる点もあるのでみていきましょう。

スクラムは3人ずつ組む

15人制ラグビーではスクラムを8人で組むため、7人制では個々の力がより大切になります。

15人制ラグビーの力と力がぶつかり合い迫力あるスクラムも実物ですが、7人制のスクラムはスクラム特有の停滞時間が短く、瞬時に攻撃に移るスピード感も圧巻です。

ゴールキックはドロップキックのみ

プレースキックだと時間がかかるため、7人制ラグビーのゴールキックはドロップキックのみ採用されています。

キックオフはトライを奪取したチームから

キックオフは15人制とは逆にトライのチームから行うため、普段15人制ラグビーを見ている方は一瞬戸惑う方もいるでしょう。

しかし基本的なルールは変わらないため、15人制ラグビーとは異なる疾走感あふれるプレーにあっという間に釘付けになります。

15人制ラグビーとの相違点

それぞれの相違点をまとめてみました。

選手は7人、試合時間は前後半7分ずつ

15人制ラグビーと同じコートで行うため、15人制ではパワーが重視されるポジションにも俊敏さが求められます。

その他の主なルールの違いを以下に参照します。

15人制	ルール	7人制
FW8人 BK7人	ポジション	FW3人 BK4人
8人	スクラム人数	3人
8人	交代人数	5人

このルールの違いを覚えておくと、より一層楽しく観戦することができますね。

オリンピック7人制ラグビー日本代表選手

では、パリオリンピックセブンズ日本代表を紹介しましょう。

7人制ラグビー男子日本代表

石田吉平
石田大河
植田和磨
奥平湧
ケレビジョシュア
古賀由教
谷中樹平
津岡翔太郎
野口宜裕
福士萌起
松本純弥
丸尾崇真

7人制ラグビー女子日本代表

内海春菜子
大谷芽生
梶木真凛
三枝千晃
田中笑伊
堤ほの花
中村知春
西亜利沙
原わか花
平野優芽
松田凛日
水谷咲良

パリオリンピックのラグビー日程は、開会式前の2024年7月24日から開催されます。

男子プールA:ニュージーランド・アイルランド・南アフリカ・日本

男子は15人制ラグビーでも強豪国のニュージーランドやアイルランド・南アフリカと同じプールです。

開催国フランスは、15人制ラグビーでも有名なアントワンヌ・デュポンを擁しているが、過去2大会で連覇をしているフィジーと同じプールCとなりました。

女子プールC:フランス・アメリカ・日本・ブラジル

女子は開催国フランスやアメリカ・ブラジルと同じプールになります。

男女セブンズ日本代表には、プール戦を勝ち上がって決勝トーナメントに勝ち上がってほしいですね。

まとめ

この記事では、オリンピックのラグビーは15人制ではなく7人制なのか。理由や経緯と合わせて説明しました。

• オリンピックラグビーが15人制でない理由
• 7人制ラグビーになった経緯
• 7人制ラグビーのルール
• オリンピック7人制ラグビー日本代表

オリンピックでは、W杯とは異なり2週間という短期間開催のため、前後半7分ずつと試合時間が半分程度の7人制ラグビーが行われています。

パリオリンピックでは、疾走感に溢れ、瞬きする暇もないくらいのスピードで駆け巡る7人制ラグビー日本代表を応援しましょう。